2012年11月12日月曜日

3年ぶりのアカデミック・ハイ

11/1-9に3年ぶりにシカゴに行って来ました。

この調査のデータを使って博士論文を書いてくださった友人のディフェンス(口頭発表&試験)の応援に行って参りました。他にも、滞在中に親友の結婚式に出席したり、この研究についてアドバイスをいただくミーティングをしたり、論文執筆についてのカジュアルなパネルディスカッションに出席したり、旧友に会ったり。3年前まで住んでいたアパートに滞在させていただいて、超多忙ながらもハッピーな時間を過ごせて、リフレッシュできました。

4人のお子さんをもちながら博士課程を見事に終えられた、スーパーママの敬子さん。私が最も尊敬する友人のおひとりです。今回一緒に旅行ができてとても楽しかったです。

研究の二次分析には独特の難しさがあるようです。方法論もあまり発達していません。他の人がデザインしデータを集めた研究を生かすというのは、「話すより聴くことの方が実は難しい」というのと似ているのかも?と思います。
「これから妊娠・出産する女性の役に立ちたい」という気持ちでこの調査に参加してくださった方々の思いを感じてくださり、出産で傷つく女性がいなくなるように、幸せな気持ちで産後を過ごされるように、とこれまでの日本の研究になかった視点で、データに誠実に取り組んでくださいました。
これから日本でこの研究を続けていく上でかけがえのないパートナーを得て心強く、感謝です。




日本から海外へ留学する人が減っているのは全体的な傾向だそうですが、私が留学していたイリノイ大学シカゴ校でも、今回の友人を最後に、日本人在校生がいなくなってしまいました。3年後に大学を訪れたら、先生方も友人もすっかり入れ替わっているのだろうなと想像して、少し寂しい気持ちになりました。


この調査をアイルランドでおこないたいと計画してくださっている研究者の方とは、その後も連絡が続いていて、せっかくなのでヨーロッパの複数の国々でおこなうことを考えていらっしゃるそうです。実現したらと思うと楽しみです。


先日ご紹介した「Freedom for Birth」の映画は、間もなく15分バージョンが無料で公開されます。


久しぶりに研究漬けになって、世界を身近に感じた9日間でした。