2013年3月17日日曜日

調査結果の利用

早いものでもう年度末になりました。今年度は特に後半、ペースがずいぶん緩んでしばらくになります。これまでは、仕事の日の夜と休みの日はほとんど勉強して過ごしていたのですが、妊娠して以来この数か月、仕事の日の夜は何もせずのんびりリラックスモードになってしまいました。妊娠がこんなに眠いなんて。研究も大事だけれどプライベートも大事、新たなリズムを探索中です。

帰国して3年半、病院の産婦人科病棟で働いてきましたが、4月からは大学に勤めることになりました。研究職なので、勤務時間中に自分の研究も少しはさせていただける予定。今年度、思ったように進められなかった分、4月以降には研究に時間を使えそうな見込みでいます。新しい職場、良い出会いがありそうな予感。楽しみです。

この3年半を振り返ると、体力不足、まとまった時間不足で、論文もほとんど書けず、研究といってもデータ収集・集計・ウェブサイトづくりなど、作業のようなことしかできませんでした。留学中はなんてゴージャスな時間・環境だったんだろうと思います。でも、実際に目の前にいる人のニーズに応えることを優先して過ごしたこの3年半は、あくせくして過ぎてしまったけれど、不特定多数の人へ情報提供することに劣らない、かけがえのない時間になりました。これからも、現場と研究、個別と普遍のギャップを橋渡しするような働き方をしていきたいです。

このウェブサイトはもともと、研究に協力してくださった方々へ結果をお返しをするつもりで立ち上げました。なのでご報告なのですが、最近、産後ケアなどがメディアなどで取り上げられることも増える中、この調査の結果は間接的にですが利用していただいています。番組で調査結果を使わせてもらうかもというテレビ局からのお問い合わせも何件かいただきました。ただ実際に放映されるかというと、やっぱりこの調査は小規模だし、私の研究の力不足もあり、限られた時間に優先して放映するほどのインパクトもないみたいで(笑)、実際には制作者の方々の予備知識としてお役に立っているようです。それでも、「産む女性がこんな体験をしている」という調査結果はなかなかない貴重なデータなのは確かで、この研究にご協力くださった方たちの「社会を良くするために使ってほしい」という思いは、目に見えない形ですがしっかり社会を良くするために利用されていることをご報告させてください。改めて感謝申し上げます。

2013年2月28日木曜日

祝創刊!雑誌『TRAUBE』

友人の三木かよこさんが、新しい雑誌「TRAUBE」を始められました。助産師をつなげ励ます雑誌です。創刊号では、映画Freedom for Birthを特集。Toni Harman監督へのインタビューも掲載したりと、読みやすいながらも骨のある内容で、また何よりも、絵やイラストがすごいんです・・・!これからも三木さんの才能とアイディアをたくさん見せていただけるのが楽しみ☆


ホームページ(coming soon):www.traubemagazine.com

ツイッターアカウント:@traube_mag

この雑誌の構想をお聞きしたのは確か昨年の12月くらいでした。雑誌をつくるというプロジェクトを楽しそうに一生懸命やっている三木さんを見て、ずーっと前にある先生から聞いた意外な言葉を思い出しました。

「やらなくてもいいことを一生懸命やるから偉いんだよ。」って。言われたことをやる、やらなければいけないからやる、のではなく、別にやらなくてもいいかもしれないようなことを一生懸命やるから意味がある。いつもどこか心の支えになっている言葉です。三木さんに贈ります。