2012年7月6日金曜日

会陰切開

会陰切開についての簡単な分析を追加しました。(リンク

陣痛の強さが十分でなく、赤ちゃんを急いで出さなくてはいけない場合や、産婦さんの会陰部の伸展に比べて赤ちゃんの頭が大きすぎる場合に、会陰切開がおこなわれます。

どんな女性に、会陰切開や縫合がされるかについて、
・経産婦さんほど切開・裂傷が少なくなる傾向がある
・しかし年齢が高くなるほど会陰切開は多くなる
・自然な陣痛が十分でなく急いで赤ちゃんを出す医療介入が多くなるに従い会陰切開も多くなる
という傾向がありそうです。

産後の症状との関連は、切開>自然な裂傷(縫合)>縫合なし(裂傷なしかごく軽度)の順に
・産後の痛みが強くなる
・気持ちがしずむ
・産後のセックスの満足度が低くなる
などの可能性があるかもしれません。しかし、結論を出すには、初産婦・経産婦の差などを考慮して詳しく分析する必要があります。例えば、会陰切開・縫合の有無に関係なく、初産婦にこれらの傾向がある可能性もあります。


経膣分娩で赤ちゃんが生まれるときに膣が伸びてゆるくなるせいで産後のセックスに悪影響があるかも、という不安を聞いたことがあるでしょうか?
会陰切開や、余分な縫合がされる理由になることもあり、「husband stitch(夫のための縫合)」と言われるものです。でも、女性にとっては、会陰切開や縫合によって、産後のセックスの満足度が少なくとも決して増してはいないみたい。